日記とか、工作記録とか

自分に書けることを何でも書いてゆきます。作った物、買ったもの、コンピュータ系の話題が多くなるかもしれません。

Virtual Reality:とりあえずローエンドコース試しました

前回の日記で書いたような仮想現実環境は、PCから買い直しになるわけで、そう簡単に購入というわけにもいきません。コメントでMicrosoftのHoloLenzを紹介頂きましたが、限定的に販売されているようでどうも手に入れるのは無理そうです。

しかし手軽なのを探してみると、簡易なものも出回っていました。案ずるより産むが易しということで「とりあえず」手に入れてしまいましたよ。Tepoinn VR Shineconというゴーグルです。
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類似した商品がいくつもAmazonに掲載されているのですが、これがランキング1位だったので、という安易な理由で注文しました。値段は3000円。初めて体験するにはこのくらいの値段の方が手を出しやすいですよね。

開梱

内容物は本体と、ぺらっとした紙のマニュアルと、スタイラス2本。あとで書きますが、VR体験中は画面をタッチすることがほとんど不可能なので、このスタイラスはどういうシチュエーションで使うことを想定して同梱されているのか不明です。本体はこんな感じ。
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本体上部のツメからフロントベゼルを外すことができます。外すとそこにiPhone等をセットするための場所があります。スマホを挟み込めるようにバネが仕込んであり、説明によれば3.5インチから6.0インチまでの画面サイズに対応しているそうです。私はiPhone6sを持っていますのでこれをセットすれば本体側は準備完了です。

なお、正面のVR SHINECONと書かれている部分は取り外すことができます。そうするとスマホのカメラレンズ部分が露出するので、部屋の様子を映せば拡張現実用途にも使えるようになっています。
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上の写真は裏側です。私は眼鏡を使っているのですが、眼鏡をかけながらゴーグルをかぶるのは無理でした。また、鼻があたるところは結構大きめに隙間があいている(私の鼻が低いのか?)ので、外から光が漏れてきます。部屋を暗くするか、ここになにか詰め物でもすると良いと思います。顔に当たる部分のクッションは適度に柔らかく触り心地のいいものです。没入感を邪魔しない良い作りだと思いました。

両目で立体視する場合見やすいように調整する必要がある(そうでないとめまいがして気持ち悪いと思います)わけですが、このゴーグルでは2カ所調整ができるようになっています。ひとつは視差を調整するためのもので、眉間のあたりにダイヤルがあります。これを調整すると2個あるレンズが寄り目になったり離れたりします。もうひとつはスマホ画面との距離を調整するもので、こめかみのあたりにダイヤルがあります。調整できる範囲は1cmくらいですが、それでも結構違いを感じます。

テスト(なごみの耳かきVR)

この製品には専用のソフトは付いていません。世の中にあるVR関係のアプリを使ってね、ということのようです(そういう説明もありませんが)。App Storeで探してみたところ、真っ先に見つかったのがこれでした。

なごみの耳かきVR

なごみの耳かきVR

  • EISYS,inc.
  • ゲーム
  • 無料

公式サイトにあるプロモーションムービーはこちらですね。というか基本的にこれだけしかない、単機能といってよいソフトのようです。


なごみの耳かきVR プロモーションビデオ

いえ、探したわけじゃ無くてホントにこれが最初に見つかったんです。ホントなんです…… っていいわけはさておきまして、インストールしてみました。どういうものかは動画を見ればわかると思いますので技術的な感想を。

できることできないこと

できること

驚くほどちゃんと立体視できます。障子の向こうでひらひら舞う落ち葉、近くにある茶器や床の間、女の子との距離感(見る角度によりポリゴン突き抜けることがありますが)が違和感なく見えます。音はスマホのスピーカーではなくイヤホンを推奨します。耳かきしてもらうというシチュエーションなのですが、右耳を下にするか左耳を下にするかで、ゴソゴソいう効果音や、声の聞こえてくる方向が変わります(よくできてますが、こういうところがしっかりしていないと没入感でませんよね)。

スマホのセンサが非常に精度のよいものなので、首を少し傾けたり振り向いたりしても即座に画面が付いてきます。ラグは感じません。あちこちよそ見をして楽しめます。体験そのものは短いです。5分くらいでしょうか? 無料のソフトですので不満はありません。よくできているなぁと素直に関心しました。

できないこと

気がついたことがいくつかあります。

  • まず、移動は検知されません。検知されるのは方向と角度だけです。例えば女の子に近づこうとして身を乗り出しても、自分の位置は変わりません。そのあたりは、首を傾ける ⇒ 女の子の膝が近づいてくる、というようにプログラム的に作られているようでした。
  • 次に、画面をタップできません。目の前にあるのですから当然と言えば当然ですが、スマホに直接触れないので、他のボタンを含めて操作する方法がありません。この問題を解決する方法が実装されていました。最後に空中に「終了しますか?」というようなUIが空中に浮かんでみえるのですが、「はい」「いいえ」のどちらかの選択肢を画面の真ん中に持ってきて少し維持すると、その選択肢が選ばれる、という仕組みになっていました。最初セットアップするときに「ゴーグルのふたを閉じてしまったらどう操作するんだ?」と疑問に思っていましたが、この解決方法はなかなかうまいと思いました。
  • スマホが熱くなります。もともと3Dの処理はプログラム的に重たいものですが、5分程度遊んでスマホを取り出してみたら、熱くなっていて驚きました。iPhone6sはそれほど熱くならない機種だと思うのですが、熱で動作不安定になるような一部の機種ではつらいかもしれません。

そのほか感想

  • Google cardboardというゴーグルが売られているようです。

Google Cardboard I/O 2015 ハコスコ社製

Google Cardboard I/O 2015 ハコスコ社製

これだと、「トリガー」と呼ばれる穴が空いていて、そこからボタンが押せる?らしいのですが、ちょっと仕組みがわかりません。そんなところから指を入れても押すところ無いのでは?と思うのですが…… こちらはcardboardというだけあって単純な紙製でレンズもないようで、私の買ったような顔にぴったり装着するタイプとは違います。ゴーグルをずっと手で持って使う前提のようです。肩がこりそう…… 類似のものを手作りするのはいいかもしれませんね。

  • YouTubeの360対応動画などもあり、スマホが一般に広く使われていることや手軽に試せる値段などを考えると、本格的なVR向けハードウェアよりもちらの方がずっと先に普及しそうです。しかし、映画1本をこのゴーグルでみるかというと、おそらくバッテリーが持たないため無理と思います。マニュアルには、充電しながら使わないこと、と注意が書かれていました(過熱の恐れがあるのだと思われます)。
  • 操作が不便なのだけが難点ですが、イヤホンに付いているボリュームボタンとか「次の曲に進む」「戻る」ボタンを前提にしてアプリを作ってみる手もあるかもしれません。専用コントローラを前提にするのは、スマホを使う手軽さとはトレードオフになってしまうと思います。もしくは、ひょっとして声で操作するアプリの可能性はあるでしょうか。処理能力的に追いつくかどうかですが、簡単なキーワード操作くらいならなんとかならないかな。いずれにしても、スマホが大きく普及した要因であるタップやスワイプなどの手軽な操作を使えないのは、痛いところです。

まだ手元に届いたばかりですので、もう少し遊ぶ余地があります。対応アプリなど探してみようと思います。

おまけ。Clash of ClansのYouTube動画。これもゴーグルでみると360度見渡せます。

Clash of Clans 360: Experience a Virtual Reality Raid

しらべもの:拡張現実って手に入るのですか(Oculus Rift)

最近、NHKの番組で仮想現実(VR)の特番をみました。テクノロジが進む方向であることは間違いないですが、相当頑張って本格的なハードウェアを導入しても、制約が多く表現がいまいちで、快適な仮想現実 / 拡張現実を実現するのは難しそうだというのがこれまでの印象でした。

私としては、バーチャルボーイのころから楽しみに待っている感じなのですが…… もう20年くらい経ってしまうのではないでしょうか。


Nintendo Virtual Boy Unboxing & Review (VB)

しかし、Oculus Riftとか、Playstation VRとか、最近出てきた新製品の話題は多いです。
そろそろ遊べるレベルになったのかもしれないし、どのくらいでどんなものが手に入るのか、調べました。

Oculus Rift

www.oculus.com

Raspberry piのときもそうでしたが、まずスペルが覚えにくい! 検索するとGoogle先生にスペル間違いを指摘されます。なんとか公式サイトにたどり着いてとりあえず価格をみると$599となっています。お一人様1台限りの表示もあり、納期は8月予定。人気で生産が追いつかないのだろうと推測するわけですが、日進月歩の分野で2ヶ月待たされるのは正直辛い…… スマホが出始めたころもそうでしたが、つぎつぎ新しいデバイスが紹介されたりしますよね。2ヶ月で世の中が変わっている可能性も否定できません。

どうでもいいことかもしれませんが、このWebサイト、IEでみると表示がされないことがありますね。

有線でPCと接続するのですが、予想通り要求がかなり高いです。USB 3.0ポートを3個要求するのが微妙に厳しいですね。買ってみないと状況がわかりませんが合計4ポート要求するというデバイスは初めてみました。そんなにいろいろ津名郡でしょうか。NVIDIA GTX 970はこの記事を書いている時点では35000円前後で買えるようです。

Video Card NVIDIA GTX 970 / AMD R9 290 equivalent or greater
CPU Intel i5-4590 equivalent or greater
Memory 8GB+ RAM
Video Output Compatible HDMI 1.3 video output
USB Ports 3x USB 3.0 ports plus 1x USB 2.0 port
OS Windows 7 SP1 64 bit or newer

ところで、Oculus Riftは仮想現実向けのデバイスですので、拡張現実の機能に必要なカメラ(自分の部屋の様子が見られるなど)機能はありません。つまりゲームはできるんだけど、自分の部屋に何かを映し出して遊ぶような使い方はこれだけでは無理です。私が手に入れるならゲームで遊ぶだけでは無くて何か作れないと面白くないので、そういうことはできないのかなぁと調べていたら、すでに製品化している人たちがいました。すごい。

Ovrvision

ovrvision.com

これはOculus Riftのゴーグルに追加装着して、拡張現実に対応させるための双眼カメラです。説明によれば、Open CVやUnityを使ってプログラミングできるということです。OpenCVを使うことで自分の手の動きをトラッキングできると書いてあるので、両手のモーションで操作することができるわけですね。だいぶ未来的な感じになってきました。

さすがに簡単に作れますよ、とまではいかないのかもしれませんがこれは要注目です。なお、こちらのカメラは$415。Riftと合わせると10万円超え。PCも買い直すなら20万円では足りません。25万くらいは準備しなくては。というわけで、これはハイエンドコースですね。

ToDo:ローエンドコースを調べる

スマホを使ってお手軽にVRやARを実現するデバイスは、かなり安価に手に入るようです。$100くらいからあるみたい。引き続きこちらを調べてみたいと思います。スマホならカメラもついているからARの可能性もありますね。プログラムするとなるとPCにくらべて敷居が高く感じますが。

Playstation VRも紹介されていますね。ソニーが女子高生と過ごすゲーム(?)を展示して不謹慎だとか言われたものです。こちらも10月発売とオフィシャルにでているので、あとで調べてみたいと思います。しかしさすがに開発は無理かな…… PlayStation 4は持っているので、ゴーグル買うだけですむなら助かるのですが。

Ovrvision Pro : Stereo Camera for Oculus Rift DK2

Ovrvision Pro : Stereo Camera for Oculus Rift DK2

備忘録:Visual Studio 2015 Community Edition + Bonanza 6.0

今回はRaspberry piとは無関係です。Windowsと将棋ソフトの話題ということで。Raspberry piで動かすにはCPUパワーもメモリも不足ですね。

Bonanza 6.0

Bonanzaは将棋の思考ルーチンです。少し前にこの界隈でパラダイムシフトを発生させたプログラムとして有名です。機械学習の考え方を取り入れており、それまでの、職人が勘と経験で磨き上げるように作成されていた思考ルーチンとは一線を画していました。段違いに強いと評判になり、その後作者ご本人がソースコードを含めて公開したため、後発のソフトウェアの開発に非常に大きな影響を及ぼしました。

Bonanza - The Computer Shogi Program

Visual Studio 2015でコンパイルする方法について備忘録的にまとめておきます。Visual Studio 2015で、とは書きましたが実はIDE環境は必要なくてnmakeというコマンドラインツールを使うだけです。IDE環境は、ソースコードを読むときに使いましょう。

コンパイル

ソースコードのzipアーカイブをダウンロードして、好きなところに解凍します。

Windowsのスタートメニューから「開発者コマンドプロンプトfor VS2015」を実行します。コマンドプロンプトが開きますが、このコマンドプロンプトにはVisual StudioコンパイラがPATH環境変数に追加されていて、nmakeコマンドが使えます。

Bonanzaソースコードに含まれるreadme.txt(\src\client\readme.txt)を読むと、コンパイル方法が書いてあります。ソースフォルダでnmakeを実行します。これでバイナリBonanza.exeができあがります。わざわざ書くことか?と思ってしまうほど簡単ですが、いや、Visual Studioをインストールしてそっちからコンパイルしようとすると駄目なんです。隠し機能のようなnmakeを使うところがミソなんですよ。

C:\...\client> nmake -f Makefile.vs cl

実行

これまたreadme.txtに書いてありますが、実行するには他のファイルが必要です。winbinフォルダに入っているbook.binとfv.binをコピーしてきましょう。あと、このプログラムは単体で動かすものではないのでCSA将棋を用意する…… と書かれていますが、CSA将棋はわかりにくいのでおすすめできません。u2c.exeを用意して、CSAプロトコルをUSIプロトコルに変換するソフト(u2c.exe)を使って将棋所に接続して使う方がGUIがわかりやすいです。

shogis.com

ソースコードを読んでいるのですがまだ機械学習のコアのところまでたどり着いていません。ゴールデンウイークの課題にしようと思っているのですが、どこまで進めるかなぁ。

将棋の渡辺くん(1) (ワイドKC 週刊少年マガジン)

将棋の渡辺くん(1) (ワイドKC 週刊少年マガジン)

Raspberry pi 3 + thefuck

fuck

fuckコマンドというのをご存じでしょうか。Linuxには有用なパッケージが多数公開されていますが、中には明らかにジョーク目的で作られたにもかかわらず意外にも有用だったりするものもあるのです。というわけでfuckコマンドを紹介します。

github.com

何これ?

fuckコマンドは、コマンドの打ち間違いを自動的に修正してくれるコマンドです。例えば、lsコマンドを実行しようとしてslと打鍵してしまうことがあります。「コマンドが見つかりません」エラーが出力されたらすかさず"fuck!"と叫びながらfuckコマンドを実行しましょう(注:叫ぶのは必須ではないです)(あと、余談ですがLinux界隈にはslコマンドというジョークコマンドも実在します)。

pi@pi3:~ $ sl
-bash: sl: コマンドが見つかりません
pi@pi3:~ $ fuck
ls [enter/↑/↓/ctrl+c]
Desktop  Documents  Downloads  Music  Pictures  Public  Templates  Videos  python_games  shogi
pi@pi3:~ $

すると、fuckコマンドは直前の入力ミスを類推して、「よしよし、おまえが実行したかったのはlsだろう?」ということで修正候補を示してくれます。あとはEnterするだけです。

また、よくあるイライラであるapt-get upgradeコマンド。piユーザでは実行できないのでsudoを頭につける必要がありますが、これを良く忘れます。そんなときも……

pi@pi3:~ $ apt-get upgrade
E: ロックファイル /var/lib/dpkg/lock をオープンできません - open (13: 許可がありません)
E: 管理用ディレクトリ (/var/lib/dpkg/) をロックできません。root 権限で実行していますか?
pi@pi3:~ $ fuck
sudo apt-get upgrade [enter/↑/↓/ctrl+c]

fuckと入力すればあとは考えてくれます。賢いです。仕事では使えませんが(使わないことをおすすめしますが)、自宅の趣味の環境なら便利に使えます。インストール方法を紹介します。

thefuckのインストール

sudo pip install thefuck ... のまえに前提パッケージをインストール

開発元のサイトでは、pip install thefuckでインストールできるよ、とあるのですが、Raspberry pi 3ではそれだけだとインストールエラーになります。python-pip、python-dev、thefuckの順番でインストールしてゆきましょう。まず、python-pipはapt-getコマンドでインストールです。

pi@pi3:~ $ sudo apt-get install python-pip
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
python-pip はすでに最新版です。
以下のパッケージが自動でインストールされましたが、もう必要とされていません:
  libasn1-8-heimdal libgssapi3-heimdal libhcrypto4-heimdal libheimbase1-heimdal libheimntlm0-heimdal
  libhx509-5-heimdal libkrb5-26-heimdal libroken18-heimdal libwind0-heimdal
これを削除するには 'apt-get autoremove' を利用してください。
アップグレード: 0 個、新規インストール: 0 個、削除: 0 個、保留: 2 個。
pi@pi3:~ $ sudo apt-get install python-dev
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
以下のパッケージが自動でインストールされましたが、もう必要とされていません:
  libasn1-8-heimdal libgssapi3-heimdal libhcrypto4-heimdal libheimbase1-heimdal libheimntlm0-heimdal
  libhx509-5-heimdal libkrb5-26-heimdal libroken18-heimdal libwind0-heimdal
これを削除するには 'apt-get autoremove' を利用してください。
以下の追加パッケージがインストールされます:
  libpython-dev libpython2.7-dev python2.7-dev
以下のパッケージが新たにインストールされます:
  libpython-dev libpython2.7-dev python-dev python2.7-dev
アップグレード: 0 個、新規インストール: 4 個、削除: 0 個、保留: 2 個。
18.2 MB のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 25.7 MB のディスク容量が消費されます。
続行しますか? [Y/n] y
取得:1 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ jessie/main libpython2.7-dev armhf 2.7.9-2 [17.9 MB]
取得:2 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ jessie/main python-dev armhf 2.7.9-1 [1,188 B]
取得:3 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ jessie/main libpython-dev armhf 2.7.9-1 [19.6 kB]
取得:4 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ jessie/main python2.7-dev armhf 2.7.9-2 [281 kB]
18.2 MB を 9秒 で取得しました (1,884 kB/s)
以前に未選択のパッケージ libpython2.7-dev:armhf を選択しています。
(データベースを読み込んでいます ... 現在 127602 個のファイルとディレクトリがインストールされています。)
.../libpython2.7-dev_2.7.9-2_armhf.deb を展開する準備をしています ...
libpython2.7-dev:armhf (2.7.9-2) を展開しています...
以前に未選択のパッケージ libpython-dev:armhf を選択しています。
.../libpython-dev_2.7.9-1_armhf.deb を展開する準備をしています ...
libpython-dev:armhf (2.7.9-1) を展開しています...
以前に未選択のパッケージ python2.7-dev を選択しています。
.../python2.7-dev_2.7.9-2_armhf.deb を展開する準備をしています ...
python2.7-dev (2.7.9-2) を展開しています...
以前に未選択のパッケージ python-dev を選択しています。
.../python-dev_2.7.9-1_armhf.deb を展開する準備をしています ...
python-dev (2.7.9-1) を展開しています...
man-db (2.7.0.2-5) のトリガを処理しています ...
libpython2.7-dev:armhf (2.7.9-2) を設定しています ...
libpython-dev:armhf (2.7.9-1) を設定しています ...
python2.7-dev (2.7.9-2) を設定しています ...
python-dev (2.7.9-1) を設定しています ...
pi@pi3:~ $

そのあと、psutilとthefuckはpipコマンドでインストール。

pi@pi3:~ $ sudo pip install psutil
Collecting psutil
  Using cached psutil-4.1.0.tar.gz
Building wheels for collected packages: psutil
  Running setup.py bdist_wheel for psutil ... done
  Stored in directory: /root/.cache/pip/wheels/28/46/4d/aaf6794133b80d7203b0a1d934febf4f59d0c6516e46fbafcd
Successfully built psutil
Installing collected packages: psutil
Successfully installed psutil-4.1.0
pi@pi3:~ $ sudo pip install thefuck
Collecting thefuck
  Using cached thefuck-3.9-py2.py3-none-any.whl
Requirement already satisfied (use --upgrade to upgrade): psutil in /usr/local/lib/python2.7/dist-packages (from thefuck)
Requirement already satisfied (use --upgrade to upgrade): decorator in /usr/local/lib/python2.7/dist-packages (from thefuck)
Requirement already satisfied (use --upgrade to upgrade): six in /usr/lib/python2.7/dist-packages (from thefuck)
Requirement already satisfied (use --upgrade to upgrade): pathlib in /usr/local/lib/python2.7/dist-packages (from thefuck)
Requirement already satisfied (use --upgrade to upgrade): colorama in /usr/lib/python2.7/dist-packages (from thefuck)
Installing collected packages: thefuck
Successfully installed thefuck-3.9
pi@pi3:~ $

設定

.bashrcの末尾にキーワードを追加しておきます。これで準備OKですが、初回は.bashrcを手動で読み込みましょう。これで使えます。

pi@pi3:~ $ tail ~/.bashrc
if ! shopt -oq posix; then
  if [ -f /usr/share/bash-completion/bash_completion ]; then
    . /usr/share/bash-completion/bash_completion
  elif [ -f /etc/bash_completion ]; then
    . /etc/bash_completion
  fi
fi

eval $(thefuck --alias)

pi@pi3:~ $
pi@pi3:~ $ . ~/.bashrc

では皆様、正しいfuckライフを。

Raspberry pi 3 + ネットワークの設定(Wi-Fi風味)+ DNS設定 + 日本語フォント

さて、ようやくラズパイ3の初期設定が進んできましたので引き続きメモを。
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ネットワークの設定

前回の最後に書いたのですが、ネットワークの設定には苦労しました。ラズパイ2の時と少しずつ変わっているのですね。カーネル4.1なんだけどどうしてなんだろう。

Wi-Fi

ラズパイ3では、無線LANのアンテナは本体に内蔵されています。具体的にどの部分がアンテナなのかよくわかりません…… ここは難しく考えず、ラズパイ2の設定ファイルをコピーして持ち込みました。以前のエントリにありますが、アンテナの種類は違ってもこのあたりは問題なさそうです。
自宅で使っているWi-Fiルータは2つのアンテナを内蔵しているタイプなのですが、SSIDの末尾がgとgwのように分かれています。どちらでもつながるのですが、既存のラズパイ2と別のアンテナにつないでしまうと、この後相互にSSH接続できないことになります。そういうものらしいです。

root@pi3:~# cat /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf 
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=GB

network={
	ssid="aterm-cae33a-g"
	psk="xxxxxxxxxxxxx"
	proto=RSN
	key_mgmt=WPA-PSK
	pairwise=TKIP
	auth_alg=OPEN
}
root@pi3:~#

デフォルトゲートウェイ

外の世界に接続するにはデフォルトゲートウェイの設定が必要です。コマンドラインから設定するなら、これでOKでした。

pi@raspberrypi:~ $ sudo route add default gw 192.168.10.1

しかし、これでは再起動すると設定が消えてしまいます。恒久的な設定にするには/etc/network/interfacesファイルに記載することになっています。ここでうまくいかず、かなり色々試したのですが、結論としてはstatic設定にすることで解決しました。manual設定だとgatewayオプションを書いても反映されず、なぜだ?と調べてもわからず…… 納得いきませんが、動きました。

root@pi3:~# more /etc/network/interfaces
# interfaces(5) file used by ifup(8) and ifdown(8)

# Please note that this file is written to be used with dhcpcd
# For static IP, consult /etc/dhcpcd.conf and 'man dhcpcd.conf'

# Include files from /etc/network/interfaces.d:
source-directory /etc/network/interfaces.d

auto lo
iface lo inet loopback

iface eth0 inet manual

allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet static
    wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
    address 192.168.10.100
    netmask 255.255.255.0
    gateway 192.168.10.1
    dns-nameservers 192.168.10.1

さて、これで外の世界にもつながります。

日本語フォントをインストール

raspi-configで日本語キーボードを設定し、画面表示も日本語表記にしたのですが、そのせいでデスクトップのフォントが文字化けしてしまいました。デフォルトでは日本語の文字を含むフォントはインストールされていないようです。ラズパイ2では英語のままで使っていたのですが、この際なので日本語フォントをインストールします。

日本語フォントっぽいものを探す

パッケージのリストから探します。True Type Font(ttf)のJapaneseというキーワードで探すといくつか用意がありました。

pi@raspberrypi:~ $ sudo apt-cache search ttf | grep -i japanese
fonts-hanazono - Japanese TrueType mincho font by KAGE system and FontForge
fonts-mona - Japanese TrueType font for 2ch ASCII art
ttf-kochi-gothic - Kochi Subst Gothic Japanese TrueType font without naga10
ttf-kochi-mincho - Kochi Subst Mincho Japanese TrueType font without naga10
ttf-sazanami-gothic - Sazanami Gothic Japanese TrueType font (legacy)
ttf-sazanami-mincho - Sazanami Mincho Japanese TrueType font (legacy)
ttf-kochi-gothic-naga10 - Kochi Subst Gothic Japanese TrueType font with naga10 (non-free)
ttf-kochi-mincho-naga10 - Kochi Subst Mincho Japanese TrueType font with naga10 (non-free)
pi@raspberrypi:~ $

もうパパッとそのまま入れてしまいましょう。

pi@raspberrypi:~ $ sudo apt-get install fonts-hanazono fonts-mona ttf-kochi-gothic ttf-kochi-mincho ttf-sazanami-gothic ttf-sazanami-mincho
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
以下のパッケージが新たにインストールされます:
  fonts-hanazono fonts-mona ttf-kochi-gothic ttf-kochi-mincho ttf-sazanami-gothic ttf-sazanami-mincho
アップグレード: 0 個、新規インストール: 6 個、削除: 0 個、保留: 77 個。
34.5 MB のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 86.4 MB のディスク容量が消費されます。
取得:1 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ jessie/main ttf-kochi-gothic all 20030809-15 [3,142 kB]
取得:2 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ jessie/main ttf-kochi-mincho all 20030809-15 [3,737 kB]
取得:3 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ jessie/main ttf-sazanami-gothic all 20040629-15 [2,888 kB]
取得:4 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ jessie/main ttf-sazanami-mincho all 20040629-15 [3,756 kB]
取得:5 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ jessie/main fonts-hanazono all 20141012-1 [19.3 MB]
取得:6 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ jessie/main fonts-mona all 2.90-7 [1,712 kB]
34.5 MB を 1分 32秒 で取得しました (373 kB/s)
以前に未選択のパッケージ ttf-kochi-gothic を選択しています。
(データベースを読み込んでいます ... 現在 127116 個のファイルとディレクトリがインストールされています。)
.../ttf-kochi-gothic_20030809-15_all.deb を展開する準備をしています ...
ttf-kochi-gothic (20030809-15) を展開しています...
以前に未選択のパッケージ ttf-kochi-mincho を選択しています。
.../ttf-kochi-mincho_20030809-15_all.deb を展開する準備をしています ...
ttf-kochi-mincho (20030809-15) を展開しています...
以前に未選択のパッケージ ttf-sazanami-gothic を選択しています。
.../ttf-sazanami-gothic_20040629-15_all.deb を展開する準備をしています ...
ttf-sazanami-gothic (20040629-15) を展開しています...
以前に未選択のパッケージ ttf-sazanami-mincho を選択しています。
.../ttf-sazanami-mincho_20040629-15_all.deb を展開する準備をしています ...
ttf-sazanami-mincho (20040629-15) を展開しています...
以前に未選択のパッケージ fonts-hanazono を選択しています。
.../fonts-hanazono_20141012-1_all.deb を展開する準備をしています ...
fonts-hanazono (20141012-1) を展開しています...
以前に未選択のパッケージ fonts-mona を選択しています。
.../fonts-mona_2.90-7_all.deb を展開する準備をしています ...
fonts-mona (2.90-7) を展開しています...
fontconfig (2.11.0-6.3) のトリガを処理しています ...
ttf-kochi-gothic (20030809-15) を設定しています ...
ttf-kochi-mincho (20030809-15) を設定しています ...
ttf-sazanami-gothic (20040629-15) を設定しています ...
ttf-sazanami-mincho (20040629-15) を設定しています ...
fonts-hanazono (20141012-1) を設定しています ...
update-alternatives: /usr/share/fonts/truetype/fonts-japanese-mincho.ttf (fonts-japanese-mincho.ttf) を提供するために自動モードで /usr/share/fonts/truetype/hanazono/HanaMinA.ttf を使います
fonts-mona (2.90-7) を設定しています ...
update-alternatives: /usr/share/fonts/truetype/fonts-japanese-gothic.ttf (fonts-japanese-gothic.ttf) を提供するために自動モードで /usr/share/fonts/truetype/mona/mona.ttf を使います
pi@raspberrypi:~ $

で、結果はこんなところですね。この画面はMacからです。xrdpパッケージをインストールすれば簡単にリモートデスクトップ接続できます。
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Raspberry piは2台目なので、ホスト名を分けて使うことにします。簡単にpi2とpi3ですね。/etc/hostsに記載してお互いに接続できるようにして、基本設定はOKです。さて、次は本格的に使い道を考えようと思います。

Raspberry pi 3 Model B届きました(NOOBSインストール編)

ラズパイ3届きました

前回書いたRaspberry pi 3が届きました。32GBのSDカードと、透明ケースのセットで。
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まだ納得のいく設定ができていないのですが、とりあえず最初のところだけ記録しておきます。

インストールの準備

私はOSにこだわるタイプではないので、一般的なNOOBSでインストールすることにしました。これが一番簡単そうです。Windows PCを使って、公式サイトから、バージョン1.9.0をダウンロード。0.99GBというサイズは、1GBを超えたくないこだわりがあるんでしょうか…… 最近のLinuxとしてはコンパクトなほうですよね。ZIPバージョンを入手しました。

SDカードの準備

ダウンロードに少し時間がかかるので、その間に公式サイトを読みながら進めます。SD Formatterを使って新しいSDカードをフォーマット。ソフトウェアを起動すると自動的に新しいSDカードを認識してくれます。32GBのカードのはずなのにここで表示されるサイズは29.4GB。いつものことです。動揺せず次へ。
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オプションなどは特に変更せず、そのままOK。
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SDカードはこれです。今のところ、問題なく動いています。

NOOBSの配置

公式のSetup Guideをみながらセットアップしていきます。
www.raspberrypi.org
ZIPをWindowsで解凍したら、中身をそのままSDカードへコピー。Windowsの解凍ソフトって、ZIPには含まれていないルートフォルダを勝手に作るものがありますよね。あれは親切でやっているのでしょうが、今回は邪魔になるので注意です。あくまでも解凍したファイル類を全部コピー。これまた少し時間がかかります。

キーボードとマウスとテレビ(?)をつなぐ

ラズパイ2の方は、ネットワーク設定が安定しているのでUSBポートには何も接続せずに使っていますが、最初にOSをセットアップするときだけはキーボード、マウスが必須になります。HDMIポートにモニターもつなぐ必要があるのですが、今回はSHARPのテレビへ接続。だってPC用のモニターはDisplayPortかDVIなんですよ…… 仕方ないんです。こんな状態です。本体が軽すぎるのでケーブルを繋ぐと振り回されてかわいそうですが、しばらくの辛抱です。電源はiPad用のアダプタからUSBケーブルで接続。
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Rasbian OSをインストール

NOOBSが起動すると、OSはどれにするのか?と聞かれます。選択肢は1つしかありませんのでこれを選択してOK。ファームウェアを含めセットアップが始まりますのでこれまたしばらく待機です。インストールが終わったら、再起動されます。これでとりあえずOSが起動するところまで進みました。

前と変わった?

以前はraspi-configを使ってファイルシステムの領域を拡張したりする手続きがありましたが、今回のインストールではそれは不要になっていました。最初から29.4GBの領域が認識されています。改良されているということなんだと思います。

次回予告

予告…… と言いつつ今うまくいかなくて悩んでいるのですが、ケーブルレス(例外:電源)Raspberry pi 3の実現のためのネットワークのセットアップです。外につながらない!と思ったらDNSの設定が/etc/resolv.confではなくてresolvconfコマンドとかいう別物にすりかわっていたり、デフォルトゲートウェイをroute addコマンドで追加して外につながるようになったと思ったら再起動で消えてしまったり(というか恒久的な設定の正しいやり方がわからん)、と悩んでいます。Linuxのインストールってやるたびに設定の仕方が変わっていてその都度調べるしかなくなります。ググっても環境の違いなのか数年前の情報がすでに使えないなど困ったものです。公式にも十分な情報がないし…… 手順がまとまったらまた書きます。

雑談:Raspberry pi 3注文しました

雑談

KSYで、ようやくRaspberry pi 3の供給状態が落ち着いた模様で、即納可という表示になっているのを確認しました。ケースとSDカードとまとめて注文して、届くのを待っているところです。
ホーム - Raspberry Pi Shop by KSY

ラズパイ3はWi-FiBluetoothのアンテナが内蔵されているのが大きな違いだと思います。値段は高くなっていますが、実装がゴテゴテしなくて良いですし、USBポートの使い方の自由度が上がりました。USBポートにケーブルをつなぐほど本体の軽量さが裏目に出て、どこに置いておくにも落ち着かなくなります。通信中の電力消費が気になるところですが、いずれにしてもパソコンよりは大幅に少ないことは明らかなので、常時起動マシンとして普段使いしようと思っています。推奨電源として2.5A出力できるもの、と説明されているのがちょっと気になります。私の使っているモバイルバッテリーは2.1A出力なのでこれではフルパワー使用はしづらいのかなぁ…… USBに何もつないでいなければ大丈夫だろうとは思っています。

雑談の余談

低消費電力で常時起動というと、他にiPhone 6 PlusとiPad Air 2も持っていますが、iPhoneライフラインですし、iOSはユーザが好きなように使うには限度があり(アプリ作るところからやる方法もないことはないのですがかなり大変)、Linux系 OSでお手軽に色々試せるのがラズパイのいいところですね。

iPadの使い道はもっぱらKindle読書用ですが、たまにはタイムラプス動画も撮ります。なんでもない動画ですが1つリンクしておきます。

Time Lapse ロウソクの溶ける様子 Burning Candle Time Lapse

余談の余談

いなばのとりささみ、普段使い(ロウソク台ではなく食料備蓄の意味で)に重宝しています。灰皿にもなりますよ!(無理推し)