日記とか、工作記録とか

自分に書けることを何でも書いてゆきます。作った物、買ったもの、コンピュータ系の話題が多くなるかもしれません。

Midjourneyでお絵描きして考えたこと

Midjourneyに描いてもらった絵を描く女性

いま、世の中でAIが描くイラストが話題です。

OpenAI: DALL-E2
openai.com

独立系: Midjourney
www.midjourney.com

Google: Imagen
imagen.research.google

Stable Diffusion
stability.ai

私はこのうちDALL-E2とMidjourneyを使ってみました。Midjourneyは$10/月のサービスも購入しました。絵の活用も自由とされたことで、実際に活用を試みる人が増えると思います。すでにたくさんのブログや動画で「呪文」の組み合わせかたを解説しているものがあり、私も読ませてもらっています。

私は先行者がたくさんいるそういった話題はさけて、今現在の水準でどんな実用が考えられるか、書いてみようと思います。

挿絵として使う場合

端的に言って、挿絵として使うのはありかなと思っています。既存のやりかたとして、フリー素材がよくつかわれているので、これらとの違いが気になります。

フリー素材のイラストや写真を提供するサービスは、すでにたくさんあります。技術系の記事を大量生産するWebサイトは、たいていこの手の写真を記事の冒頭に置いています。ただ、記事の内容と写真の内容は特に関係がないのが普通です(オフィスっぽい風景とか、モニターの画面とか、授業風景とか……)。検索エンジンから、ページに写真や解説図が含まれることが評価されるためだと思います。私もPinterestにアカウントを作りましたが、意図がないなら画像は不要かなとか、フリー素材の写真を使うとソレ系のブログだと認識されるな(実際、しますよね?)、などと思って結局使わずにいます。

AIに描いてもらう挿絵は、まだ記事を書いた人の意図が反映されるので『何かを伝えたいけど文字ばかりの記事は寂しい、当たり障りのない挿絵が欲しい』用途で使えると思います。図解イラストと違って凝視されるものでもないので、細部が「?」なイラストでも気になりません。費用も、$10/月なら使ってもいいかな、とならないでしょうか。

一方、説明の補助として絵を使う場合は、AI系イラストをうまく当てはめるのはいまのところ難しそうに思います(場合によってはできるかもしれないけれど、思い通りにならなくて記事を書く以上に時間がかかりそう)。いらすとやさんのような「どうしてこんなものまであるの?」というような品揃えのイラストサイトの役割は、まだ当分なくなりそうにありません。

SNSのアイコンとして使う場合

私のSNSのアイコンは、フリー写真素材サイトから借りてきたものです。もとは非常に高解像度の写真なのですが、SNSのアイコンは普通小さく表示されるだけなので、オーバースペックです。イラストをSNSアイコンにしている人もいますが、他人の絵を借りるのは著作権的に心配です。写真を使うにも、私は犬も猫も飼っていないし…… ということで、こういった形になっています。

SNSのアイコンは、小さいためAIの生成した画像でも使える可能性が十分あります。細部が気にならないこういった用途はいいですね。


背景画像として使う場合

自作のゲームの背景画像に使っている人を見かけました(リンクを残すのを忘れていて探せなくなってしまいました)。背景はあまり見つめられないので、こうした用途もありだと思います。ただ、何枚も使う場合は画像の雰囲気をそろえたりする必要があり少しだけコツが必要ですね。作風を指定したりすることで、実用の範囲内と思います。

AI絵画自体をクリエイティブな用途で使う場合

AI画像を多数生成して漫画にしてみた、などの試みも複数見つかりますね。ホットな話題になっている今は注目されますけど、実際に漫画として読めるかというと、いまのところ相当無理があるので、「やってみた」レベルにとどまるかなと思います。構図やポーズを細かく指定できるようになると、一気に現実的になるかもしれません。


私は、SNSとかブログで当たり障りのないイラストでページをにぎやかす用途でしばらく使ってみようと思います。多少でも、個性が出せるといいのですが、どうなりますか……