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Amazon Web ServicesのRoute 53(DNSサービス)を使ってみる

最近、お名前.comでドメイン名を取得したのですが、試しにこのドメイン名を登録するDNSサーバとして、AWS(Amazon Web Services)Route 53を利用してみることにしました。設定がちょっとややこしいのでメモの代わりに記録しておきます。

ドメイン名を取得するための手続きと、取得後に名前解決をしてもらう仕組みは、別の会社に依頼することもできるということを今回初めて知りました。お名前.comで取得したらよそでは使えないのかと思っていたので、そうではないことがわかってだいぶ考え方が柔軟になりました。

  • まず、お名前.comでドメイン名をいろいろ検索して、自分好みのものを見つけました。.infoの範囲で探したのですが、最初の一年は280円だそうです(思っていたよりずっと安い)。2年目からは920円だそうですが、とりあえず単年契約にしました。お名前.comはついでのようにレンタルサーバサービスを勧めてきますが、私はAWSのアカウントを持っているのでこちらは全部無視しました。
  • ドメイン名が取れたら、Route 53に戻ります。"Hosted Zones"の項目で、"Create Hosted Zone"の項目を選び、自分が取ったドメイン名を入力します。
  • 登録すると、Route 53から4つのネームサーバを紹介されます。これをコピーしておきます。
  • お名前.comに戻り、自分のドメイン名の管理画面(ドメインNavi)に戻り、ネームサーバーを「変更する」を選択します。ここで、Route 53から紹介されたネームサーバを入力します。これで、ドメイン名を管理するネームサーバはRoute 53になります。
  • Route 53に戻ったら、DNSレコードを登録します。たとえば自分の管理しているWebサーバのIPアドレスが(100.20.30.40)だったとしたら、Aレコードとして自分のドメイン名と100.20.30.40を設定するわけです。IPアドレスは、AWSで自分のサーバを起動しているならElastic IP AddressがありますからこれをEC2の管理画面から確認しましょう。
  • ここまで設定が終わったら名前解決はできるようになっているはずです。Linux/UNIX系のOSであれば、dig (ドメイン名)で名前解決ができるようになっているか確認します。Windowsならコマンドプロンプトから、nslookup (ドメイン名)ですね。
  • Route 53は使用料がかかります。最初の25個までは月に0.50ドル、さらに何回名前解決の要求があったかによって100万クエリごとに0.500ドル(按分計算なので、10万クエリしかなければ0.05ドル)だそうです。突然たくさんの人が自分のドメイン名を探すような事態になると料金がかかるかもしれませんが、それでも数ドルといったところでしょう。


AWSは、多くの場面で重量課金制度になっています。また、ほかのレンタルサーバサービスに比べてメニューが多岐にわたっていて、やりたいことはたいていできますが、しかしいろいろやるとお金がかかります。最初の1年は無料の範囲が多いので試せますけどね。こまめに使用料のページを確認しておくことが大切です。

よくわかるAmazonEC2/S3入門 ―AmazonWebServicesクラウド活用と実践 (Software Design plusシリーズ)

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