Ergo42という自作キーボードを作りました(組立編1)
前回に引き続き、今回は組み立てに注目して書いてゆきます。写真多めで長くなるので組み立て編も分割します。なお「良い組み立て例」ではないのであしからずご了承ください。エレガントな組み立て例はグーグル他で検索いただくと見つかりますので、そちらも併せてどうぞ。
届いたErgo42キット
届いたキットはこんな感じでした。基板、アクリル板、左右をつなぐケーブル、ダイオード、スペーサー、スイッチなど。これらにキースイッチとキーキャップをお好みで買い足せば、準備OKです。
組み立てに必要なもの
組み立てには、電子工作でよく使われる基本的な工具が必要です。はんだごて、こて台、はんだのほか、ダイオードの余分な脚を切るニッパー、小さめのプラスドライバが必須です。
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あったら良いもの
もしこの記事を読んで初めて挑戦するという方がいたら、はんだ吸い取り線も必須とお伝えしたいです。一度も失敗しなければ不要なのですが、私のような場当たり的なチャレンジャーには必要になるんじゃないかと思います。
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他には小さなラジオペンチ、ピンセットもあると何かと便利です。私は持っています。
ダイオードをつける
さて、簡単そうなものからということで、基板にダイオードをつけるところから始めました。ダイオードには取り付け向きがあります。ラジオペンチで脚を曲げて、差し込んで、向きをチェックしてから固定します。私はこちらの記事を見て向きを確認しました。
なお、ダイオードは基板の表裏のどちらにも取り付け可能なのですが、ロープロファイルで制作するときには、スイッチの脚が基板に届くよう、ダイオードが基板の厚みを増やさないようにする必要があります。このため実装面が限定(キーボードの裏側に実装する)されます。これは重要なことです(私は深く考えず2枚に基板の同じ側に実装してしまい、左手側のダイオードを全部取り外して付け直すことになりました)。
完成時のキーボードの裏側はこんな感じ。左手側(写真右)の基板には、壮絶な戦いの跡が生々しく残されています…… いや、遠目にはそうでもないかな?
余談:はんだ付けした部品を取り外すときは
不幸にして、一度はんだ付けしてから間違いに気が付くことがあります。そんな場合、はんだ吸い取り線を使ってはんだを取り除きます。吸い取り線は細い銅線をより合わせたようなメッシュ構造になっていて、溶けたはんだが吸収されるようになっています。銅線とはんだを押し当ててはんだごてで溶かし、吸い取るわけです。
私の場合、吸い取り線を5cmくらいの長さでニッパーで切り、ペンチでつかんで吸い取る場所に押し当て、銅線の上からはんだごてを当てます。銅線はとても熱いので、必ずペンチでつかみます。なお、一度で全てのはんだを吸い取ることが重要です。中途半端に手を放してしまうと、基板の穴の奥にわずかに残ってしまい、銅線が届かず吸い取れなくなってしまいます。
そんな時は迎え塩ならぬ「迎えはんだ」をしましょう。つまりもう一度はんだ付けをしてから、今度こそ全部吸い取るわけです。これでまぁ、だいたいなんとかなります。今回の工作で80ヵ所くらい吸い取った末に身に着けたスキルでした。