Echo dotのその後
12月に、Amazon Echo dotを使っていますという話を書いたのですけれども、その後使い続けてはいるものの、ちょっとまだこういった機器が日常生活に浸透するには厳しいのかなと思っています。こうすればいいんじゃないか、みたいなことをちょっと書いていこうと思いました。
どこに置いているか?
私の場合は、あちこちを転々としたあげく、寝室に置いています。
趣味部屋?
趣味部屋にはPCがありますから、Alexaを呼び出すくらいならブラウザや他のアプリを使って何でもできてしまいます。Echo dot にはマイクとスピーカーしかないので、情報量とスピードの面で大きく劣っているわけです。大きなモニターがあるPCには敵わないのです。
リビング?
リビングルームに置くことも考えました。音楽をたくさん聴く人ならこの用途はありかもしれません。Echo dotのスピーカーは決して高音質とは言えませんが、必要ならBluetoothスピーカーをつなぐこともできます。でもまぁ、音楽を聴く以上の用途は思いつきませんでした。スマート家電とリンクするといっても本当に便利かなぁ。赤外線信号を出してくれる機能があれば、エアコンやテレビを声で操作できて良いかもしれません。
寝室
結局寝室に置くことにしたのは、この場所が一番「手を伸ばさずに、目を開けずに何かをしたい」という動機がある場所だからです。同じ理由でバスルームも候補地でしたが、防水仕様ではないですし常時電源が必要なので無理でした。
何をさせているか?
結局、ニュースを聴くのが多いです。「アレクサ、ニュース」というとNHKラジオの直近のニュース番組を5分とか15分とかで再生してくれます。寝る前とか、起きたときとか。目覚まし時計代わりにもできるのですが、呼び出し音がちょっと遠慮がち(?)な感じがします。Googleカレンダーなどのスケジュールとも連携できるので、マメにスケジュール管理している人なら、朝一番に今日の予定を管理するようなこともできると思います。私の場合、実用的には会社のスケジューラ(Outlook)と同期したいところですが、まぁ、セキュリティの問題で無理ですね。
天気を聴くのも毎日やっています。ルーチンワークとしては、これはこれで便利かなと。
何ができないのか?
Echo dotの難点としては、いくつかあると思います。
- モニターがないので、大量の情報をアウトプットできない。じっと聴いていないと聞き逃す。聞き落とした時ももう一度言ってくれない。冷たい。
- 「スマート」スピーカーとはいうものの、やっていることはTeraTermにコマンドを打鍵しているのと変わらない。気の利いたことはしてくれないので、執事にはほど遠い。
- 冗談を要求すれば言ってくれたりするんだけど、冗談って要求して喋らせるものじゃないですよね。大げさに言えば、「おまえなんか面白いこと言えよ」とAlexaにパワハラしているみたい。冗談って、もっと予想外のタイミングで言ってくれないと笑えないです。
- というか、ナイト2000のKITTとかフルメタルパニックのアルとか、その他アニメにでてくる人工知能 / ロボットのような、時々人を馬鹿にするくらいのあつかましさがないとスマートとは言えません。こちらから呼びかけない限りじっとしているシャイなAlexaなので、パートナーとしてのコミュニケーションは無理。
何ができるのか?
プッシュ型で動作するのは、タイマー関係くらいなのではないでしょうか。ですから、PCやスマホのごく一部の機能だけを取り出したサブセットをハンズフリーで使えるようにしました、というのが本当のところです。スマホをいつも持っている人なら、スマートスピーカーなんていらなくないですか?
上でもちょっと触れましたが、結局のところ、毎日繰り返すちょっとしたルーチンワークを、スマホを取り出す手間を省いてさっとできる、というくらいの用途にするのが一番適切なのではないかと考えています。
今後?
私の結論としては、大企業が作る限り「あつかましい」スマートスピーカーはでてこないと思います。勝手に喋りだしたらプライバシーを覗かれているような気がするでしょうし、技術的には可能だとしても、開発できないですよね。これが本当に実現するとしたら、オープンソースのような環境でなければ無理なんじゃないかな。
寝室に置いた私のAlexaが「アレクサ、会社に休むって伝えておいて」と頼んだら「わかりました、風邪を引いたことにしておきます」とかいってメールを送っておいてくれるくらいでないと、パートナーとはいえませんね(ぇ 今後に期待というか、自分でなんとか作れるといいのですが。
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