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日記とか、工作記録とか

自分に書けることを何でも書いてゆきます。作った物、買ったもの、コンピュータ系の話題が多くなるかもしれません。

Virtual Reality:とりあえずローエンドコース試しました

前回の日記で書いたような仮想現実環境は、PCから買い直しになるわけで、そう簡単に購入というわけにもいきません。コメントでMicrosoftのHoloLenzを紹介頂きましたが、限定的に販売されているようでどうも手に入れるのは無理そうです。

しかし手軽なのを探してみると、簡易なものも出回っていました。案ずるより産むが易しということで「とりあえず」手に入れてしまいましたよ。Tepoinn VR Shineconというゴーグルです。
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類似した商品がいくつもAmazonに掲載されているのですが、これがランキング1位だったので、という安易な理由で注文しました。値段は3000円。初めて体験するにはこのくらいの値段の方が手を出しやすいですよね。

開梱

内容物は本体と、ぺらっとした紙のマニュアルと、スタイラス2本。あとで書きますが、VR体験中は画面をタッチすることがほとんど不可能なので、このスタイラスはどういうシチュエーションで使うことを想定して同梱されているのか不明です。本体はこんな感じ。
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本体上部のツメからフロントベゼルを外すことができます。外すとそこにiPhone等をセットするための場所があります。スマホを挟み込めるようにバネが仕込んであり、説明によれば3.5インチから6.0インチまでの画面サイズに対応しているそうです。私はiPhone6sを持っていますのでこれをセットすれば本体側は準備完了です。

なお、正面のVR SHINECONと書かれている部分は取り外すことができます。そうするとスマホのカメラレンズ部分が露出するので、部屋の様子を映せば拡張現実用途にも使えるようになっています。
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上の写真は裏側です。私は眼鏡を使っているのですが、眼鏡をかけながらゴーグルをかぶるのは無理でした。また、鼻があたるところは結構大きめに隙間があいている(私の鼻が低いのか?)ので、外から光が漏れてきます。部屋を暗くするか、ここになにか詰め物でもすると良いと思います。顔に当たる部分のクッションは適度に柔らかく触り心地のいいものです。没入感を邪魔しない良い作りだと思いました。

両目で立体視する場合見やすいように調整する必要がある(そうでないとめまいがして気持ち悪いと思います)わけですが、このゴーグルでは2カ所調整ができるようになっています。ひとつは視差を調整するためのもので、眉間のあたりにダイヤルがあります。これを調整すると2個あるレンズが寄り目になったり離れたりします。もうひとつはスマホ画面との距離を調整するもので、こめかみのあたりにダイヤルがあります。調整できる範囲は1cmくらいですが、それでも結構違いを感じます。

テスト(なごみの耳かきVR)

この製品には専用のソフトは付いていません。世の中にあるVR関係のアプリを使ってね、ということのようです(そういう説明もありませんが)。App Storeで探してみたところ、真っ先に見つかったのがこれでした。

なごみの耳かきVR

なごみの耳かきVR

  • EISYS,inc.
  • ゲーム
  • 無料

公式サイトにあるプロモーションムービーはこちらですね。というか基本的にこれだけしかない、単機能といってよいソフトのようです。


なごみの耳かきVR プロモーションビデオ

いえ、探したわけじゃ無くてホントにこれが最初に見つかったんです。ホントなんです…… っていいわけはさておきまして、インストールしてみました。どういうものかは動画を見ればわかると思いますので技術的な感想を。

できることできないこと

できること

驚くほどちゃんと立体視できます。障子の向こうでひらひら舞う落ち葉、近くにある茶器や床の間、女の子との距離感(見る角度によりポリゴン突き抜けることがありますが)が違和感なく見えます。音はスマホのスピーカーではなくイヤホンを推奨します。耳かきしてもらうというシチュエーションなのですが、右耳を下にするか左耳を下にするかで、ゴソゴソいう効果音や、声の聞こえてくる方向が変わります(よくできてますが、こういうところがしっかりしていないと没入感でませんよね)。

スマホのセンサが非常に精度のよいものなので、首を少し傾けたり振り向いたりしても即座に画面が付いてきます。ラグは感じません。あちこちよそ見をして楽しめます。体験そのものは短いです。5分くらいでしょうか? 無料のソフトですので不満はありません。よくできているなぁと素直に関心しました。

できないこと

気がついたことがいくつかあります。

  • まず、移動は検知されません。検知されるのは方向と角度だけです。例えば女の子に近づこうとして身を乗り出しても、自分の位置は変わりません。そのあたりは、首を傾ける ⇒ 女の子の膝が近づいてくる、というようにプログラム的に作られているようでした。
  • 次に、画面をタップできません。目の前にあるのですから当然と言えば当然ですが、スマホに直接触れないので、他のボタンを含めて操作する方法がありません。この問題を解決する方法が実装されていました。最後に空中に「終了しますか?」というようなUIが空中に浮かんでみえるのですが、「はい」「いいえ」のどちらかの選択肢を画面の真ん中に持ってきて少し維持すると、その選択肢が選ばれる、という仕組みになっていました。最初セットアップするときに「ゴーグルのふたを閉じてしまったらどう操作するんだ?」と疑問に思っていましたが、この解決方法はなかなかうまいと思いました。
  • スマホが熱くなります。もともと3Dの処理はプログラム的に重たいものですが、5分程度遊んでスマホを取り出してみたら、熱くなっていて驚きました。iPhone6sはそれほど熱くならない機種だと思うのですが、熱で動作不安定になるような一部の機種ではつらいかもしれません。

そのほか感想

  • Google cardboardというゴーグルが売られているようです。

Google Cardboard I/O 2015 ハコスコ社製

Google Cardboard I/O 2015 ハコスコ社製

これだと、「トリガー」と呼ばれる穴が空いていて、そこからボタンが押せる?らしいのですが、ちょっと仕組みがわかりません。そんなところから指を入れても押すところ無いのでは?と思うのですが…… こちらはcardboardというだけあって単純な紙製でレンズもないようで、私の買ったような顔にぴったり装着するタイプとは違います。ゴーグルをずっと手で持って使う前提のようです。肩がこりそう…… 類似のものを手作りするのはいいかもしれませんね。

  • YouTubeの360対応動画などもあり、スマホが一般に広く使われていることや手軽に試せる値段などを考えると、本格的なVR向けハードウェアよりもちらの方がずっと先に普及しそうです。しかし、映画1本をこのゴーグルでみるかというと、おそらくバッテリーが持たないため無理と思います。マニュアルには、充電しながら使わないこと、と注意が書かれていました(過熱の恐れがあるのだと思われます)。
  • 操作が不便なのだけが難点ですが、イヤホンに付いているボリュームボタンとか「次の曲に進む」「戻る」ボタンを前提にしてアプリを作ってみる手もあるかもしれません。専用コントローラを前提にするのは、スマホを使う手軽さとはトレードオフになってしまうと思います。もしくは、ひょっとして声で操作するアプリの可能性はあるでしょうか。処理能力的に追いつくかどうかですが、簡単なキーワード操作くらいならなんとかならないかな。いずれにしても、スマホが大きく普及した要因であるタップやスワイプなどの手軽な操作を使えないのは、痛いところです。

まだ手元に届いたばかりですので、もう少し遊ぶ余地があります。対応アプリなど探してみようと思います。

おまけ。Clash of ClansのYouTube動画。これもゴーグルでみると360度見渡せます。

Clash of Clans 360: Experience a Virtual Reality Raid