Apache alikeを試してみる(その2:前提環境構築)
前回の続きです。少しずつ環境構築を進めてゆきます。
- Apache alikeを試してみる(その1:準備と前置き) - 日記と、買い物記録
- Apache alikeを試してみる(その2:前提環境構築) - 日記と、買い物記録
- Apache alikeを試してみる(その3:alikeのインストール&コンパイル) - 日記と、買い物記録
- Apache alikeを試してみる(その4:データの作成) - 日記と、買い物記録
- Apache alikeを試してみる(その5:デモWebサーバの起動) - 日記と、買い物記録
- Apache alikeを試してみる(おまけ:run_desc_extractor.pyの改良) - 日記と、買い物記録
- Apache alikeを試してみる(おまけ2:動作例とサンプル画像) - 日記と、買い物記録
MacPorts 2.2.1をインストール
MacPortsはMac OSのソフトウェアを管理するためのツールです。Linuxでいうyumのようなものです。日本語を使うユーザ向けのWikiもあります。前提ソフトウェアとしてXcodeが必要とのことですが、私の環境には以前からインストールされていました。
MacPortsのインストールは難しくありません。pkgインストーラをダウンロードして実行したあと、一度シェルを起動しなおします(このときPATHが更新されます)。その後、portコマンド自身を使って最新版にアップデートしておきます。
$ sudo port -d selfupdate $ sudo port -d sync
※これ、ふたつめのsyncは必要なのでしょうか。マニュアルをみるとselfupdateを実行するとsync相当の処理も実行されるようです。とりあえずおまじないと考えてREADMEの通りに実行しました。
ncurses 5.9.2をインストール
ncursesが何をしてくれるソフトウェアなのか、というのは実はよくわかっていないのですが、READMEに従ってインストールします。Apache alikeのREADMEを見ると"sudo port -f activate ncurses @5.9_1"を実行するように書かれていますが、私はインストールする必要がありました。
$ sudo port install ncurses
py27-numpyをインストール
numpyは、Pythonのライブラリで、科学技術演算を効率よくこなすことができる機能を持っています。portコマンドを使ってnumpyをインストールすると、ついでにPython 2.7.6もインストールされました。途中でPython 2.7がデフォルトで使用されるようにコマンド実行を示唆されますので、見落とさないようにします。
$ sudo port install py27-numpy : : : ---> Activating python27 @2.7.6_0 To make python 2.7 the default (i.e. the version you get when you run 'python'), please run: sudo port select --set python python27 ---> Cleaning python27 : : : $ sudo port select --set python python27 Password: Selecting 'python27' for 'python' succeeded. 'python27' is now active. $
OpenCVをインストール
OpenCVはコンピュータビジョン向けライブラリだそうです。この辺りが今回の画像解析に重要な役割をしているようです。不勉強なためまだ何者かよくわかっていません。インストールすると、自動的に多数の周辺ソフトウェアがインストールされます。
途中Warningらしいものがでていますが、ここでは無視して先に進めました。とりあえず動作には影響していないように見えます。
$ sudo port install opencv +python27 : : : ---> Installing ffmpeg @2.2.1_0+gpl2 ---> Activating ffmpeg @2.2.1_0+gpl2 ******* ******* This build of ffmpeg includes GPLed code and ******* is therefore licensed under GPL v2 or later. ******* ******* The following modules are GPLed: ******* ******* postproc ******* libx264 ******* libxvid ******* ******* To include all nonfree, GPLed and LGPL code use variant +nonfree. ******* To remove nonfree and GPLed code leaving only LGPL code remove the ******* +gpl2 variant. ******* ---> Cleaning ffmpeg : : : ---> lcms2 @2.6_0 ---> openjpeg15 @1.5.0_1 ---> opencv @2.4.9_0+python27 Warning: Uninstall forced. Proceeding despite dependencies. ---> Deactivating tiff @4.0.3_2 ---> Unable to deactivate tiff @4.0.3_2, the following ports depend on it: ---> lcms2 @2.6_0 ---> openjpeg15 @1.5.0_1 ---> opencv @2.4.9_0+python27 Warning: Deactivate forced. Proceeding despite dependencies. ---> Cleaning tiff ---> Uninstalling tiff @4.0.3_2 ---> Cleaning tiff ---> Computing dependencies for tiff ---> Installing tiff @4.0.3_2 ---> Activating tiff @4.0.3_2 ---> Cleaning tiff ---> Updating database of binaries: 100.0% ---> Scanning binaries for linking errors: 100.0% ---> No broken files found. $
Java 7 update 55(JDK)をインストール
OracleのサイトからMac OS用のJDK 7 update 55をダウンロードしてインストールしました。単純にJavaで検索するとみつかるOracleのサイトは、ブラウザで動作するJava Runtimeなので、JDKとは違います。おそらくJDKのほうが必要だと思います。
$ java -fullversion java full version "1.7.0_55-b13" $
Apache Ant 1.9.3をインストール
インストールとはいうものの、zipをダウンロードして展開するだけです。その後、binディレクトリにPATHを通しておきます。
$ type ant ant is /Users/WindVoice/apache-ant-1.9.3/bin/ant $
Apache ivy 2.4.0rc1をインストール
こちらもインストールとはいう物の、zipをダウンロードしたら、所定のjarファイルを先にインストールしたAntのディレクトリのlibにコピーするだけです。
$ cp apache-ivy-2.4.0-rc1/ivy-2.4.0-rc1.jar apache-ant-1.9.3/lib/
内容が長くなりましたが、次回はいよいよApache alikeのインストールです。
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