日記とか、工作記録とか

自分に書けることを何でも書いてゆきます。作った物、買ったもの、コンピュータ系の話題が多くなるかもしれません。

Smart Video Car Kit for Raspberry Pi(買い物編)

前回までのあらすじ

以前作成したRaspberry pi搭載完全自作のロボット自動車なのですが、正直私にはハードルが高すぎました。

windvoice.hatenablog.jp

いちおうなんとか動くところまではきたのですが、やけに動作が遅いし(たぶんモーターのパワーがたりない)、ボディがどう考えてもイケてないし(LEGOで組んだほうがよかったですかね)、モバイルバッテリー駆動にしたら車体重いし、それらをリニューアル設計することも考えたのですが、私にはかなり大変そう(もともとハードに詳しくないというのもあり)だったので、初心者向けのキットを探すことにしました。物理的なものを自分で設計できる人はすごいなぁと思う次第です。

買い物

SunFounderというサイトで見つけました。Smart Video Car Kit for Raspberry Piというものです。

www.sunfounder.com

Amazonでも買えますが、並行輸入品のためやっぱり高価なので、私は上のWebサイトから直接購入しました。英語での購入に不安がなければ上のサイトでよいと思います。思っていたよりは結構スピーディで、(香港から)DHLで5日で到着しました。Raspberry pi同梱モデルとそうでないものがあるのですが、私はRaspberry pi 2と3をすでにもっているので流用します。

SunFounder(サンファウンダー)スマートビデオカーキット [並行輸入品]

SunFounder(サンファウンダー)スマートビデオカーキット [並行輸入品]

注意事項として、自分で用意するもの、が書いてあります。TF cardというのはSDカードのことのようです。

Self-provided Parts
2 x 18650 Rechargeable Li-ion Battery (3.7V) without protection circuit board
1 x TF-card

リチウムイオン電池で、汎用的な規格のものは身の回りではあまり見ないと思います。18650というのが電池のサイズ(18が直径、650が長さ)を示しているそうです。こちらは1本800円台のものと、2000円近いものに大きく分かれます。

明らかに値段の違いがあるのでこれは何だろうかと調べたところ、高価なほうは過充電、過放電、ショートを防ぐための保護回路がついているということです。保護回路がない場合、充電しっぱなし、放電しっぱなしにするとバッテリーに過度な負荷がかかり危険なこともあるとのこと。というわけで保護回路付きを購入(注:上記注意事項には「保護回路なし(without protection circuit board)」と書いてあるのですが頭に入ってなかった)。

電池、結構でかいです。保護回路があるとサイズが一回り大きくなるのが不安だったのですが、先ほど組み立てたところ問題なく電池ボックスにはまりました。ただし電池を抜き取るときはあらかじめ挟み込んでおいたリボンを引っ張らないと出てこないです。ギリギリサイズ。

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さて、必要なものはそろいました。次回は組み立て編の予定です。

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耳かきカメラ(イヤスコープ windows MARK2)

イヤスコープ windows MARK2を入手しました。
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私は小さいころから耳掃除が苦手です。右の耳を綿棒で掃除していると、ある場所に触れた瞬間に強く咳き込むのです。このあたりに迷走神経というのがあるのが原因らしいのですが、そうとわかっても防止できるわけでもなく。耳の中が観察できたら必要なときだけ掃除できるのに、と思っていました。

この手の製品は前々からあります。すごくほしかったのですが、レビューが悪いものが多くて、どうもまだ使い物になる段階ではなさそうだと考えていました。しかし、先日咳き込んだ勢いで思い切って買ってしまいました。

インストール

USBポートに接続する前に、ソフトウェアのインストールが必要です。CD-ROMの読み込みが必要なことに気が付いてSurfaceでどうするか?と少し悩んだのですが、別のPCで読み込んでインストーラだけコピーしてきたら普通にインストールできました。円盤のドライブを持っていない人は(最近はいる可能性があるかなと)注意が必要ですね。

使う

ソフトを起動したら、USBポートに耳かきカメラを接続します。自動的に映像が映り始めます。

しかし…… Surfaceは高精細ディスプレイのため、映像がほんとに小さいです。それこそ穴を覗きこんでいるみたいです。ちょっとがっかりしたのですが、拡大鏡アプリで200%くらいに拡大するとまずまずの見え具合になりました。GUIにも拡大ボタンがあるのですが、これは画像変換的に拡大するだけで、ウインドウが大きくなるわけではないみたいです。視界が狭まるので意味がないような気がします。

USBケーブルの途中にボリュームコントローラのようなものがあり、ダイヤルをひねるとLEDの明るさが変わります。耳の中は暗いのでLEDをつけないと探しているものは見つからないです。映像は写真に撮ったり、録画したりすることも可能です。

解像度は決して良いとはいえませんが、しかし耳垢を識別するには十分です。先端部分がダイヤルで回転するようになっており、これを回すと耳かきが回転します。これで狙った角度にスプーン状の部分を回すことができます。いずれにしても細かい作業なので、手先が慣れるまでに時間が少し必要です。

で、どうなの?

以下耳掃除画像です。しかし、耳垢がみつからず、つまらない動画になっています。自分の耳の中を見たのは初めてですが、週に一度の耳掃除でも結構きれいになっているものですね(自画自賛)。後半部分は、キーボードなど身の回りの物を映しています。画質など性能を知りたい方もいるのではと思いますので載せていますが、微グロ映像が苦手な方はごらんになりませんように。代わりにSurfaceキーボードのShiftキーを映したものを載せておきますね。

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余談

解像度を考えると、顕微鏡としての転用は難しそうです。狭いところをピンポイントで見たいような用途がほかにあるかどうか。耳かきは外せるようになっているので、外せば小さなUSBカメラとして使うことも、あるいは可能かもしれません。

のんきな動画(エタノールの蒸発する様子をタイムラプスで)

Windowsで使用できるMicrosoft Hyperlapseというソフトがあることを知ったので、身の回りで何か試せるものは…… と考え、消毒用エタノールが蒸発する様子を記録してみました。


エタノールの蒸発 Time Lapse

涼しい気温のせいかあんまり蒸発せず、Windows 10に標準のCameraアプリは3時間までしか動画が撮れずということで最後まで蒸発させることはできませんでした。3時間の動画をやっぱり3時間くらいかけて変換し(Surface Pro使用)こんな動画になりました。

もう一回HyperLapseにかけないとアルコールが減って見えないかも。タイムラプスはアイディア勝負ですね。

サイキョウ・ファーマ 消毒用エタノールIP「SP」 500mL [指定医薬部外品]

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【メモ】すっかり忘れられてた超音波距離センサー HC-SR04

未開封のまま忘れてました。これをなんとかしなくちゃ……
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Surface Pro 4にTensorFlowをインストールしました

Surface買いました

この5年ほどのあいだ、サブマシンとしてMacbook Air 2011midを使っていたのですが、そろそろPCとしては古いと言ってよい状況になってきましたし、iPhone7はMacbook Air 2013並みに性能がよいなんてニュースがでてきたこともあり、買い替えを検討することにしました。持ち歩く用途なので、安いほうのモデルで。

Surfaceは、初代が出たばかりのころ私の身の回りでは評判が悪く、とても検討の俎上に載せるようなものではなかったのですが、そこはマイクロソフトですので3くらいからは評判も改善してきました。個人的には高精細な画面と意外にも音がよいことが気に入っています。軽いところもいいですね。画面が大きいので、外で使うには人目が気になりますが…… 目隠しフィルタを買うべきかちょっと迷っています。

TensorFlowインストール(簡単10分クッキング編)

ともあれ、今日はここにTensorFlow(以下TF)を入れましたので書き残しておきます。以前もメインPCにインストールしたことがあるのですが、それでもいくつか乗り越えるべき壁があったりして。きっとあとから来る人もつまづくに違いない? のでメモを残します。

まず、Qiitaのこちらのサイトで紹介されていた方法が簡単にできそうだったので飛びつきました。Dockerは使ったことがないのですが、10分でTFが使えるとか書いてあるしこれは試すしかないだろう、ということです。

  • Docker Toolboxのダウンロード、インストール
  • docker runコマンドでイメージを実行

ざっくりいうと下のコマンド一発です。Google Cloud Platformに置かれているイメージをダウンロードしてきて実行する感じでしょうか(感覚的にしかわかってない)。Docker Toolboxのインストールのとき、OracleVirtualBoxがインストールされたので、その仮想環境下で動作している、ということのようです。

$ docker run -it b.gcr.io/tensorflow/tensorflow:latest-devel

しかし、起動は簡単だったものの、どうしたわけかファイルの変更 / 保存ができません。一時的にはできるのですが、再びdocker runすると最初の状態に戻ってしまいます。そういうものなんですか? あるいは私の工夫がたりないのか? TFが動いても、環境が保存できなかったらどうしていいかわかりません。ほかにもキーボードが106jpにできない(というか/etc/sysconfig/keyboardファイルがない?)などよくわからないことも多く、この環境がどこから来たどういうLinuxなのかもわからず(というか調べるの面倒になった)、やっぱり自分で作り直すか、ということになりました。

CentOSで作り直し

VirtualBox + CentOS(Everything版)をインストールして、GUIを追加してpython 2.7 + pipでTensorFlowをインストール。TensorFlowはUbuntu向けのCPUのみバージョンをインストールすれば動きます。SurfaceIntelのCPUなのでRaspberry piなどと違ってアーキテクチャを心配する必要がないところがいいですね。

ようやくここまで来ました。TensorFlowのチュートリアルにあるMNISTの例です。なんだかんだで長かった……

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さぁこれから、というところではあるのですが、今日はここまでです。先日六本木ヒルズGoogleの食堂で開かれたTensorFlow勉強会に参加したこともあり、何かしたい!という機運が高まっています(単純)。手段のために目的を考えるいつものスタイルで試そうと思います。


TensorFlow勉強会(5)ライブ配信

Logicool G602マウスの修理(ゾンビのように復活編)

やっぱり諦めきれずなんとかしたい

Logicool G602マウスのチャタリングノイズの修理ですが、既設のスイッチがうまく外せず、強引にニッパで脚を切断したら脚だけ残ってしまい…… という惨状になっておりました。基板には1mmくらいの厚みがあり、その中に短い脚が残り、ハンダと一緒に穴をふさいでいる状態です。

惨状(脚とハンダが穴をふさいだ状態)

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ベンチで控え状態のスイッチ

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しかし何とかしないとせっかく買ったスイッチに出番がありません。方法は無いものかと試行錯誤しました。

迎え塩、ならぬ迎えハンダ

ハンダ吸い取り線が穴の中までは届かないため、吸い取る力が働かないのだと想像し、ここまできたらだめで元々、ということで、いったん穴をハンダで埋め、もう一度吸い取る作戦にしました。こんなんでうまくいくものかなぁ……

結果

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こんなにうまくいくとは思いませんでした。あっさり抜けました。やっぱり技術力ってのはWebを読んでも身につきませんね。いろいろ試してみないとね。

復活のマウス

ここまで来たら後は簡単、かというとそうは問屋が卸しません。このスイッチはすぐ隣に別のパーツが並んでおり、ちゃんとぴったり基盤にくっつけないと、クリックするときに間合いがしっくりきません。

完成図(分解前に撮影したもの)

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1mm浮いても致命的です。実は最初少しだけ浮いた状態でくっつけてしまい、組み立て後に左クリックができない状態になりました。もう一度ハンダを吸い取り、しっかり差し込んでスイッチを押さえてからハンダ付けをしなおしました(ハンダ付けのときは腕が3~4本欲しくなるのですがみんなどうしているのでしょう)。

光学マウスなのでプリズムが入っているのですが、この位置がぴったりとは固定されておらずあそびがある状態でした。これが微妙ですが、新しく購入した方のG602を見ながらプリズムの位置合わせをしたところ、マウスカーソルが動くようになりました。

まとめ

単純に小さなスイッチを一つ交換するだけ、と思ったのですがやってみると難しいものです。見るのとやるのでは大違いですね。7000円くらいする結構高いマウスなのでやった甲斐がありました。ハンダごてと台、吸い取り線、ハンダを買うと安いマウスが充分買えてしまいますが、ノウハウも身についたし、充分見合った価値がありました。

LOGICOOL ワイヤレス ゲーミングマウス G602

LOGICOOL ワイヤレス ゲーミングマウス G602

Logicool G602マウスの修理(挫折編)

(あとからつけた)目次

  1. Logicool G602マウスのチャタリングの修理(解析編) - 日記とか、工作記録とか
  2. (今回)Logicool G602マウスの修理(挫折編) - 日記とか、工作記録とか
  3. Logicool G602マウスの修理(ゾンビのように復活編) - 日記とか、工作記録とか

前回のつづきです。

windvoice.hatenablog.jp

マウスのスイッチの種類が判別できましたので、スイッチを購入しました。ばら売りされていたのでそちらを選択。

既設のスイッチを取り除くための半田ごてと半田吸い取り線も購入。YouTubeなど眺めていると、半田ごては温度調整ができるものがよいようなのでそちらを選びました。

白光 ダイヤル式温度制御はんだこて FX600

白光 ダイヤル式温度制御はんだこて FX600

ホーザン ハンダ吸取線 NO.3738

ホーザン ハンダ吸取線 NO.3738

しかし、半田吸い取り線を当てて半田ごてをあてても、スイッチを取り外せず…… 吸い取り線はちょっとだけハンダを吸い取ったのですが、しかし穴の中に残ってしまったようです。30分くらい悪戦苦闘したのですがやっぱりだめ。基板が熱で焦げてしまったりしています。

作業前

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作業後

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どうにもならず、だんだんやけになってきてニッパで脚を切ってから半田ごてを当てて取り除いてみたところ、3本のうち2本までは抜けたのですが、最後の1本がどうしても抜けず。iPhoneにつけたマクロレンズで写真を撮ると惨状がよくわかります(肉眼で見るとそこまでひどくは見えないのですが)。

強引に抜いた脚

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最後の1本がダメなのは、おそらくニッパをあてたときに脚が変形して穴から抜けなくなってしまっているからですかね。どうにかなるものなら修理を続けたいのですが。方法がわからずいったん放置となっています。